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廃車の買取相場まとめ
廃車を行う際、どのような業者を選べばよいか迷う方もいるかと思います。こちらでは、廃車の手続き代行や買取をしてくれる4つの業者の特徴や廃車の買取事情、車種別買取実例などを紹介していきます。
廃車買取の主な依頼先と買取相場
廃車の手続きを代行してくれる業者には、「中古車買取業者」「新車販売ディーラー」「廃車買取業者」「解体業者」の4つに大きく分かれます。各業者にはそれぞれメリット・デメリットがあり、買取相場も異なってきます。こちらでは、業者別にこれらの事情を紹介していきます。
中古車買取業者に依頼する場合
中古車買取業者に依頼する場合、中古車として買取してもらえるケースもあります。その際、車種や走行距離、車両の状態によって買取価格は違ってきます。
中古車買取業者に依頼するメリットと相場
日本車の性能は世界的にも認められるほど高いため、廃車だと思っていた車が中古車販売店で思わぬ高値が付くことがあります。その理由は、古い車や走行距離が多くても、車のコンディションが良くて内装と外装をきれいに使っていれば廃車ではなく中古車として再販することができるからです。
場合によっては、国内用ではなく海外への輸入車両として買い取られることもあります。特に発展途上国では古い車をメンテナンスしながら乗り続けるのが普通で、日本車の信用度は高いため大きな需要があるのです。特に「トヨタ車」や、ディーゼル車・ワンボックス車・トラックなどの車種は走行距離が高くても、状態が良好であれば海外で人気があるので高値が付く可能性があります。
定期的なメンテナンスを継続してきた車であれば、中古車買取業者へ査定してもらうことをおすすめします。
また、中古車買取業者はロードサイド店が多いため、解体業者などと比べると気軽に入店しやすいのもポイントです。
中古車買取業者に依頼するデメリット
中古車買取店は、レッカー車を所有していないことが多いです。そのため、故障車や事故車など自走ができない車両の廃車の引取りは難しく、廃車費用を請求される可能性があります。
ディーラーに依頼する場合
新車と扱っているディーラーに廃車だけを依頼する場合、依頼主が手数料を支払う可能性が高くなります。
ディーラーに依頼するメリット
そのディーラーから新車を購入して古い車両を引取ってもらったり廃車にする場合は、乗り換え手続きがスムーズに進みます。廃車や新車登録には印鑑証明書などの幾つかの書類が必要ですが、どちらの手続きも一括してディーラーにお願いできれば手間が省けるからです。
また、故障車や車検が切れて公道を走れなくなった自走不可車であっても、ディーラーが所有する自動車積載車で引き取ってくれます。
ディーラーは店舗を構えるなどコンプライアンスを重視していることから信用がおけますし、アクセスが良い場所に立地していることが多いため利便性があるのもメリットと言えるでしょう。
ディーラーに依頼するデメリットと相場
新車を購入する流れで廃車を依頼する場合、廃車手続きを無料(サービスとして)で手続きをしてくれることが多いですが、廃車買取だけをディーラーに依頼する場合は3万円~5万円ほどの廃車費用がかかるでしょう。
車に価値があれば査定をして買い取ってくれますが、新車販売が中心であるディーラーでは自動車を解体したり部品取りをすることはなく、廃車手続きを行う代行業者という扱いになるため、手続きに掛かる費用は有料になります。そのため、新車を購入するディーラーで廃車を依頼する以外のケースは、廃車買取業者へ依頼するほうが高く買い取ってくれる可能性が高くなります。
廃車買取業者に依頼する場合
廃車業者に依頼すれば、大抵の場合無料で手続きをしてくれるだけでなく、値段が付く可能性が高まります。
廃車買取業者に依頼するメリットと相場
廃車買取業者に依頼するメリットは、手続きに関する費用がかからないことです。レッカー代や書類作成、解体費用なども無料なので依頼者の負担はほぼゼロです。なぜ廃車買取業者での廃車手続きが無料になるかというと、一見価値のないような車両であっても、エンジンやハンドルなどパーツに分解して部品取りにしたり、鉄スクラップとしての金属資源の価値があるからです。そのため、車両によっては買取価格を付けてくれることもあります。
古くて自走不可能な軽自動車であったも数千円~3万円、セダンでは2万円~8万円程度の価格が付くこともあります。
また、廃車を行うには自賠責保険の解除や税金の申請還付などの事務作業がありますが、こういった作業についても廃車専門の業者であればノウハウを教えてもらえるメリットもあります。
事故車や自走できない車、10万km以上走行している車、10年以上乗っている車など他の業種に依頼するよりも廃車買取業車に手続きの代行を依頼したほうが買い取ってもらえる可能性が高いと言えるでしょう。
廃車買取業者に依頼するデメリット
単純に廃車にしたいのであれば、廃車買取業者へ依頼するデメリットは特にありません。買取価格がたとえゼロ円であっても、手続き代行の費用を請求されることがないからです。
廃車買取業者によって査定価格が異なる可能性があるため、いくつかの廃車買取業者に見積もりを依頼することをおすすめします。
解体業者に依頼する場合
最後に紹介するのが解体業者へ依頼するという方法です。例えばディーラーでは2~3万円請求されたような走行できない車であっても、解体業者に依頼すれば数千円~買い取ってもらえるでしょう。
解体業者に依頼するメリット
解体業者では、車両をスクラップした鉄を金属資源にしたり、再利用できる純正部品やアルミ、動線、レアメタルなどをリサイクルや中古品をして販売して利益にしています。そのため、廃車手続きを無料でしてくれたり、車体を買い取ってくれるのです。
時期によって多少異なりますが、鉄スクラップには下記のリストのような価値があります。
【関東・中部・関西・三地区平均の鉄スクラップ(鋼スクラップ)価格】
- 2023年6月:48,000~49,300円
- 2023年10月:49,700~51,000円
- 2024年2月:52,000~53,000円
※単位:円/トン
解体業者に依頼するデメリット
解体業者の中には、見積もりの内訳が大ざっぱで説明を求めてもきちんとしてくれないところもあります。そういった業者に廃車の手続きを代行してもらうのは不安要素になる可能性があるため、幾つかの業者へ査定を依頼して、納得できる業者を選びましょう。
また、大通りに店舗がたくさんある中古車買取業者などと異なり、解体業者には気軽に連絡取りにくい、ハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。
車種ごとにご紹介、廃車の買取相場
本カテゴリーでは、軽乗用車、セダン(普通車)、外車といった車種ごとに、廃車の買取相場についての情報を取りまとめてご紹介していきます。
巷間よく言われることとして「初年度登録から10年落ちの車は値段がつかない」というものがあります。ただし、これはあくまで、カーディーラーなどに「下取り」として出す場合のことです。一方、買取車輌を海外に輸出したり、部品として再利用する、あるいはリサイクル資源として利用する廃車買取業者であれば、車種によって異なりまずが、いくばくかのお金で買取ってもらえます。
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では、気になる廃車の買取相場は、軽乗用車、セダン(普通車)、外車といった車種ごとに、どうなっているのでしょうか?まずはその概要から、ご紹介していきましょう。
軽自動車
軽自動車の買取相場は、平均8,435円で3,000円から10.000円の間というのが目安です。ご存じの通り、排気量660cc以下の軽自動車は日本独自規格で輸出需要がほぼ望めず、国内での再販、あるいは部品として需要があるかどうかという点が鍵になってきます。
高額が期待できる車種としては、ビジネス用途ではダイハツ・ハイゼットトラック/バン、スバル・サンバートラック/バン、ホンダ・アクティトラック/バンなど。登録後10年以内、走行距離が少なめな車種ではダイハツのタントやムーブ、スズキのワゴンRやスペーシア、エブリィワゴン、ホンダのN-BOXなどが代表格。加えてがスズキ・シムニーは趣味性の高いオフローダーとして、年式問わず需要があります。
スズキ アルト
買取金額:15,000円
年式:平成15年、走行距離:194,000Km
車両状態:走行可能、車検残あり、前面左側凹み有、後面左側ライトカバーひび有
ダイハツ ムーブ
買取金額:12,000円
年式:不明、走行距離:不明、車両状態:不明
スバル プレオ
買取金額:28,000円
年式:平成19年、走行距離:30,000Km、車両状態:外装傷多数・ギアボックス異音
セダン
セダンを含む普通自動車は、排気量別に買取相場の金額も変わってくるという傾向があります。1400cc未満の平均19,598円にはじまり、1400cc~1800ccクラスでは平均22,636円に上昇、1800cc~2000ccクラスになると平均29,532円まで上がり、2000cc以上のクラスは平均35,643円になります。
高値が期待できる車種として、例えばマツダのRX-7/RX-8などのロータリーエンジン搭載モデルや、ハイブリッド車のインサイト、プリウス。過去に人気のあったニッサンのシルビアや180SX、ホンダのシビック TYPE Rやインテグラ TYPE R、マツダ・ロードスターなどのスポーツ系。さらにはハイエースやキャラバンなどのワンボックスも需要が高いといった具合です。
ホンダ インサイト
買取金額:110,000円
年式:平成22年、走行距離:135,000km、車両状態:外装傷多数
トヨタ カローラGF-AE110
買取金額:56,000円
年式:平成11年、走行距離:148,879km
車両状態:走行可能・エンジンオイル漏れ・テールレンズ割れ
日産 ティアナ
買取金額:5,000円
年式:平成21年、走行距離:175,000km、車両状態:ラジエーター故障・ウォーターポンプ不良
外車
メルセデスやBMW、アウディ、ボルボといった外車の場合、廃車の買取相場は国産2000cc以上のクラスとほぼ同等の平均35,643円になります。新車では国産より外車の方が高額という場合が多いため、意外に思われるかも知れません。
廃車買取の場合、外車で高値が期待できるかどうかは、つまるところ、その業者がどのような再利用ルートを確立しているか、どのようなパイプを持っているかによって大きく左右されます。過去の買取事例や実績などを調べ、外車の廃車買取に強みを持つ業者を選ぶことが賢明です。
アウディ A8 GH-4EBFMF
買取金額:80,070円
年式:平成16年、走行距離:不明、車両状態:不明
フォルクスワーゲン ポロ
買取金額:80,000円
年式:平成23年、走行距離:35,000km、車両状態:エンジン異音
メルセデスベンツ Cクラス GH-203042
買取金額:31,000円
年式:平成16年、走行距離:125,584km、車両状態:バッテリー上がり・D席パワーウィンドウ
オープンカー
オープンカーはレジャー目的として非常に人気が高く、さまざまな車種があります。春から夏ころに需要が高まることから、その前の時期である1〜3月頃が売却に合ったタイミングとされています。
また、オープンカー特有の特徴として、「ルーフ」の状態が買取価格に大きく影響してくるという点が挙げられます。ソフトトップかハードトップかといった部分も関わってきますので、それぞれに合ったメンテナンスを行いましょう。加えて、走行中に走っているとどうしてもホコリが入りやすいため車の中の清掃もしっかりと行っておくことも大切です。
マツダ ロードスターGF-NB6C
買取金額:10,000円
年式:平成10年、走行距離:36,827km
車両状態:長期放置・エンジン不動・タイヤ4本パンク・車検切れ
日産フェアレディZ
買取金額:140,210円
年式:平成15年、走行距離:不明、車両状態:不明
レクサス SC430
買取金額:150,000円
年式:平成17年、走行距離:140,677km、車両状態:エアコン不良・走行可能
SUV
SUVの場合、車種や車の状態によってかなり買取価格に開きが出ますが、例えばトヨタのハリアーや日産のエクストレイル、マツダのCX5といった人気車種の相場としては「18.4万円〜291.2万円」となっています。ただし、場合によっては買取価格1,000円といったケースもあり、同じ車種でも買取価格に差が出ることは念頭においておくと良いでしょう。
SUVはアウトドアに利用することも多い車種であることから、利用した後など定期的に洗車やメンテナンスを行っておくことが高値買取のポイントとなります。特に海に行った時などは、塩分がサビにつながる可能性もありますので、念入りに洗車をしておくことがおすすめです。
日産 エクストレイル
買取金額:100,000円
年式:平成24年、走行距離:97,000km、車両状態:側面事故車・徐行程度走行可
日産 デュアリス
買取金額:120,000円
年式:平成19年、走行距離:83,300km、車両状態:足廻り異音
トヨタ ハリアー
買取金額:300,000円
年式:平成18年、走行距離:92,581km、車両状態:車検有・走行可能
ミニバン
ミニバンは非常に人気の高い車種となっており、年齢を問わずニーズが高い点が特徴となっています。ただし、買取の際にどんな車でも高値がつくわけではなく、年式や走行距離、車体の状態などによって金額の差が出てくることになります。さらに人気の車種だけに多く製造されているという面もあることから、思ったよりも査定額が低くなってしまうというケースもあるでしょう。
また、事故歴がある車を売却したいというケースの場合ですが、ミニバンは中古市場でも需要は高いとはいえやはり事故歴がある車の場合には買取金額は期待を下回ることが多いといえます。ただし廃車買取であれば、事故で動かなくなったミニバンでも買取をしてもらうことは可能です。
日産 セレナ
買取金額:106,950円円
年式:平成21年、走行距離:不明、車両状態:不明
トヨタ アルファード
買取金額:85,000円
年式:平成20年、走行距離:105,948km、車両状態:放置車両・バッテリー上がり・車検無し
ホンダ ストリーム
買取金額:46,000円
年式:平成15年、走行距離:126,433km、車両状態:助手席ドアキズ・走行可・車検あり
トラック
そもそもトラックという車両は乗用の自家用車として用いられるというケースは稀であり、多くの場合、荷物の運搬や物流用途に用いられます。サイズもいわゆる軽トラックから大型の10トントラックまで、幅広い種類があります。
買取相場の傾向としては、乗用目的の車種よりも年式や走行距離、車両のコンデションといった要素によって買取価格は大きく変動するという傾向があります。一方で一般的な乗用車よりも耐久性に優れており、長距離の走行にも耐えうるようにつくられているのが特徴的です。売却した方がよいか、そのまま継続して使用すべきかの判断基準は、自家用車の場合とは大きく異なります。
三菱ふそう キャンター PA-FE71DBD
買取金額:770,000円
年式:平成18年、走行距離:188,021km、車両状態:不明
いすゞ ジャストン U-NRR32CD
買取金額:900,000円
年式:平成5年、走行距離:11,784km、車両状態:不明
三菱ふそう ファイター KC-FK618H
買取金額:900,000円
年式:平成8年、走行距離:47,775km、車両状態:不明
コンパクトカー
コンパクトカーの明確な定義は確立されていませんが、一般的には「全長420cm程度まで」「全幅170cmm程度まで」の普通車がこれに属しています。乗用車よりは小さいけれど軽自動車よりは大きいというイメージでしょう。
そんなコンパクトカーの価格は乗用車と比べるとリーズナブルですので、廃車相場はさらに安い査定がつきがちです。しかし、廃車料金を負担するよりは無料で買い取ってもらえたほうがお得なのは違いありません。また、コンパクトカーはタイミングや状態によっては、査定で高値がつくケースが見られる車種です。
ホンダ フィット
買取金額:55,000円
年式:平成22年、走行距離:160,000km、車両状態:側面事故車・過走行
日産 ノート
買取金額:64,000円
年式:平成19年、走行距離:175,000km、車両状態:走行可能・車検あり・アイドリング中に振動あり
トヨタ アクア
買取金額:103,675円
年式:平成24年、走行距離:105,363km、車両状態:車検あり
キャンピングカー
キャンピングカーの需要は高まりつつあり、高額買取が期待できます。ただ、キャンピングカーはそもそも流通台数が少ないため、市場は不安定。人気の車種や状態の良いキャンピングカーは中古市場でも希少です。
そのため、業者によって査定額に大きな差がでることも。キャンピングカーを専門に買い取っている業者を含め、複数の業者で見積もりをとりましょう。
キャンピングカー ナッツRV クレソンジュニア
買取金額:280,000円
年式:2006年、走行距離:60,000km
車両状態:不明
マックレー デイブレイク
買取金額:1,300,000円
年式:2000年、走行距離:100,000km
車両状態:不明
ファンルーチェ パタゴニア
買取金額:5,400,000円
年式:2015年、走行距離:23,400km
車両状態:不明
電気自動車(EV)
電気自動車(EV)はガソリンや軽油を使用せず、バッテリーに蓄えた電気でモーターを駆動して走行する自動車です。部品ごと・パーツごとの査定を行っている廃車買取業者であれば、動かない車や事故車でも買取は可能です。
ただし、修理や整備が可能な業者が限られるため、高い買取査定額を提示することは難しいかもしれません。
日産・リーフ
買取金額:123,000円
年式:平成24年、走行距離:98,483km
車両状態:不明
日産・リーフ
買取金額:92,000円
年式:平成28年、走行距離:100,001km
車両状態:不明
ミツビシ・i-MiEV
買取金額:20,000円
年式:平成24年、走行距離:100,001km
車両状態:不明
バス
バスの買取相場は、車種は大きさによって異なります。低年式のもの、走行距離が10万キロを超えているもの、廃車寸前のバスなどはあまり高額買取は期待できず、5万~10万円程度で買取してもらえれば良いほうです。
乗用車ほど需要が多くないバスの廃車買取では、「バスの買取を専門にしている」「幅広い販売経路を持っている」といった業者選びが、高額買取ポイントに繋がるでしょう。
日産 キャラバンマイクロバス
買取金額:102,000円
年式:平成17年、走行距離:275,420Km、車両状態:故障車
三菱 ローザ バス
買取金額:140,000円
年式:平成11年、走行距離:不明、車両状態:車検あり
三菱 ローザ バス
買取金額:350,000円
年式:平成11年、走行距離:100,001Km、車両状態:不明