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ハイブリッド車の事故車買取について
ハイブリッド車とは、ガソリンで走るエンジンと、電気で走るモーターを組み合わせた車のことです。
通常の自動車と比べて燃費が良く、環境への負担を減らせるため人気が高まっています。
特殊な仕組みを持っているため「事故車になったら修理が難しいのでは?」と思われがちですが、実際には事故車でも買取が可能です。
ここではハイブリット車でも事故車買取が可能な理由や、査定で重視されるポイントなどを紹介します。
ハイブリッド車でも事故車買取が可能な理由
ハイブリッド車は特殊な構造を持っていますが、事故車であっても価値を認めてもらえる理由があります。
それは鉄資源としての価値や、パーツ取り・海外輸出の可能性、そして修理して転売する業者への需要があるためです。
ハイブリッド車のバッテリーやモーターには希少な金属が使われており、リサイクル資源として高い価値を持っています。修理できる状態のパーツは中古部品として再利用されることが多く、特に駆動用バッテリーや制御装置は安定した需要があるのが特徴です。
また、国内で修理コストがかかる車両でも、海外に輸出されて再び活用されるケースが見られます。修理技術を持つ業者に買い取られ、再販売につながる流れも存在しているため、市場全体での価値は残りやすいといえるでしょう。
査定で重視されるポイント
- バッテリーの状態
ハイブリッド車の中核となるのが駆動用バッテリーです。寿命が長くても消耗品であるため、劣化が進んでいるかどうかは査定で大きく影響します。使える状態なら再利用が可能で、査定額アップにつながります。 - モーターやエンジンの損傷具合
事故によるダメージがどの程度かを確認されます。走行が難しくても、部品単体で利用できるなら価値が残ります。モーターやエンジンは再販・修理のために求められる部品です。 - 年式と走行距離
新しい年式で、かつ走行距離が少ない車は部品の劣化が少なく、査定で高く評価されやすいです。逆に古い車や走行距離が長い車は劣化のリスクが高いため、評価は下がる傾向にあります。 - 外装や車体の状態
外装が大きく損傷していても、内部のパーツに価値が残っている場合は買取の対象になります。見た目だけでなく「使える部品があるかどうか」が判断基準になります。
売却する際の流れ
- 業者に相談する
事故車をそのまま廃車にすると費用がかかることもありますが、買取業者に相談すれば価値をつけてもらえる場合があります。まずは複数の業者に問い合わせて、見積もりを取るのが安心です。特にハイブリッド車はバッテリーやモーターの需要があるため、事故車専門の業者に依頼するとスムーズです。 - 査定を受ける
業者に車の状態を見てもらい、査定額を提示してもらいます。走行できない状態でも、部品や資源の価値で評価されることがあります。査定ではバッテリーやモーターの状態、年式や走行距離などが重視されます。 - 売却契約を結ぶ
査定額に納得できれば、正式に売却契約を結びます。この時点で必要書類(車検証やナンバープレート、印鑑証明書など)を確認して準備しておくと手続きがスムーズです。軽自動車の場合は必要書類が少ないため、より簡単に進められます。 - 車両の引き渡し
業者に車を引き渡します。事故車で動かせない場合は、業者がレッカー車で引き取りに来てくれるケースも多いです。 - 抹消登録と精算
車を売却した後は、運輸支局や軽自動車検査協会で抹消登録の手続きを行います。業者が代行してくれる場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。抹消登録が済むと自動車税や自賠責保険の還付を受けられる場合があり、思わぬ出費を防げます。
売却するときの注意点
ハイブリッド車の事故車を売却する際は、修復歴を正直に伝えることが欠かせません。修復歴の有無は査定額に大きく影響し、査定士も細かく確認しています。
隠したまま売却すると、後から発覚した際に減額や損害賠償を求められる可能性があるため、安心して取引を進めるためにも事前にきちんと伝えましょう。
また、複数の買取業者に査定を依頼することも重要です。
業者ごとに得意な車種や販売ルートが異なるため、比較することで高い査定額を引き出せる可能性があります。複数の業者を比較し、信頼できる相手を選ぶことが売却成功のポイントです。
売却時に必要な書類
普通自動車と軽自動車では必要になる書類が異なるため事前に確認しておきましょう。
普通自動車の場合
- 車検証
- 印鑑登録証明書
- 自賠責保険証明書
- 自動車納税証明書
- 実印
- 譲渡証明書・委任状
- リサイクル券
軽自動車の場合
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- 軽自動車納税証明書
- 印鑑
- 振込口座情報
- リサイクル券